前方向と上方向のジャンプ動作の違いと
トレーニングの選択
について考えていきます。
皆さんはジャンプ力や瞬発力を高めたいと一言で言っても
・どちらの方向の
・どの様な動きの中で
という事を考えた事はありますか?
これらの要素が運動メニューを組む上で重要になってきます。
例えば、方向について
・垂直方向なのか
・前方向なのか
・横方向なのか
・背後方向なのか
・回旋を含むのか
また、どの様な動きの中で行われる動作か。つまり、
・自体重かorボールなどの重りを持ちながらか
・個人競技かor対人競技か
・上半身の瞬発力かor下半身の瞬発力か
・助走は有りかor無しか
・片足ジャンプかor両足ジャンプか
・バイラテラルかorユニラテラルか
なども考慮しなければなりません。
今回は最もわかりやすく馴染みがある前方向ジャンプと上方向ジャンプの違いと使われる筋肉の部位またどのトレーニングが最適な種目なのかを考えて行きたいと思います。
まず上方向と前方向ジャンプの動作分析から見ていきます。
決定的な違いは上半身の前傾角度です。
上方向は前傾角度が浅めであり、前方向は前傾角度が深めです。
また、股関節伸展の可動域を比べてみると上方向に比べて前方向の方が大きい事も分かります。
前方向のジャンプの方が腸腰筋や大腿直筋等の股関節の前側付け根が弓形になるまで伸展します。つまり、前方向のジャンプ力は主にハムストリングスや大臀筋が動員されるということになり、股関節の前側付け根部分の動的柔軟性も必須になります。
一方で、上方向のジャンプは上半身の前傾角度が浅い分、膝伸展の動きが強くなりますので、大腿四頭筋と大臀筋がメインで動員されます。上方向ジャンプは前方向のジャンプほどにはつま先で押し切らないので、股関節伸展の可動域もそこまで大きくはありません。
さて、上方向と前方向ジャンプの動作分析がある程度分かったところで具体的に行うべきトレーニングを考えていきます。
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